メルセデスSクラス vs アウディA8 vs BMW 7シリーズ 大型高級セダン対決 前編
公開 : 2018.01.29 11:40
Sクラス/A8/7シリーズ 三つ巴
現在のW222世代のSクラスは、5年前に発売されるや否やわれわれのラグジュアリーカー・ランキングのトップに躍り出て、以来その座を一度も明け渡していない。
ライフサイクル半ばの2017年には、お決まりのスタイリングの小変更にあわせて、新型エンジンの追加、半自動運転技術の改良、インテリアの変更など、大掛かりなフェイスリフトが行われた。
そこに新型A8が挑む。Sクラスが投げかけたすべての問題への満額回答となるクルマだ。
デジタル・コックピット。48V電源システム。可変エア・サスペンション。メルセデスが採用すれば、アウディもやる。
Sクラスにオプション設定されるカメラを用いたアクティブ・サスペンション「マジック・ライド・コントロール」は、5年前には想像することも難しかったのだが、A8も今年後半に類似のシステムを実用化する。四輪駆動と四輪ステアを組み合わせたもので、技術的な洗練度合に関してはメルセデスの水準を凌駕してさえいる。
さらにA8は、今年の後半には量産車で初めてレベル3の自動運転を実現したクルマになる。ビッグ・ニュースだ。
さて、現時点で一番のフルサイズのラグジュアリー・サルーンはなんだろう? フェイスリフトされたSクラスか。まったく新しいA8か。それとも第6世代のBMW7シリーズか。BMWについては2015年の発売以来、ドイツ勢のライバルたちとじっくり比較したことがなかったので、今回はそのよい機会でもある。