メルセデスSクラス vs アウディA8 vs BMW 7シリーズ 大型高級セダン対決 前編

公開 : 2018.01.29 11:40

「ボス席」に見る、各メーカーの流儀

メルセデス、あるいはBMWの「ボス席」では、アウディよりも飛行機のファーストクラスに座っている感じが強い。

なお、今回のA8に欠けているのはSクラスと7シリーズのアームレストに備え付けられたボタンだ。これを押すとリアシートはラウンジ・モードに変身する。まさに変身だ。

ボタンを押し続けると、電動のフロントシートが前へ上へと移動し、ヘッドレストがばったりと倒れて普段は見ることができない前方の道路をリアシートから見ることができる。

次に、シートクッションが斜め上にせり出すに従い、背もたれが沈み込むように感じられる。そしてフットレストがフロントの助手席の底から立ち上がってくるのだ。

モダン・ジェットのシートを平らなベッドにするときのような面白さだ。

このような仕掛けで、Sクラスのリアシートは37°までリクライニングする。それはとても安楽だ。私見によれば、アウディ、あるいはBMWのリアシートに比べて少なくともさらに半分は快適だといえる。暇を見て1時間の睡眠をとるには最高の場所である。

特にメルセデスの枕のようなリアのヘッドレストは、焚火や満腹や論文と同じく、眠りを誘う最良の友である。伸びをすればフットレストが最適な高さと角度であなたの足を支えてくれる。リアシートで本を読んだり仕事をしたい場合には、姿勢に合わせて角度調整の可能な賢いデザインのテーブルを中央のアームレストから引っぱり出せばよい。

同じようにして、740dのリアシートも同じくらい快適であるべきであるが、そうはなっていない。

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