AUTOCARの独断と偏見 リアが「ひどい」「美しい」クルマたち
公開 : 2018.01.29 17:10
リアが最も美しいクルマ(販売中のもの) その1
BMW M4
トランクを持ったセミフォーマルなノッチバック・クーペ。伸び伸びとして鋭くスムーズなM4のリア・エンドは控えめなマッチョ風だ。ひねりの効いた諧謔が絶妙。
シボレー・コルベットZ06
ミサイル・ランチャのように睨みを利かせる4本のエグゾースト・パイプが織りなすドラマを打ち負かすのは至難の業だ。
ちょっと邪悪なテールライト、大きなディフューザー、派手な色のウイング、洋ナシのような形のルーフ、それに大胆なバッジを付ければ、ほら、これこそ現代のアメリカン・マッスルだ!
フェラーリ812スーパーファスト
特別美しいわけではないが、もちろん魅力的だ。
くぼんだリア・ウインドウの丸みを帯びたエッジから、リア・デッキとウイングのドレープに至るまで。黒ではなくボディと同色のディフューザーとリア・アーチの排気口は、スーパーファストの高い運動能力の証である。
フィアット500
シックで、キュートで、丸っこくて、チャーミングで、魅力的で、セクシー。どの形容が一番ぴったりだろう。
現代の500は(ちょっと背が高すぎる気もするが)とてもバランスのとれた形で、1957年のオリジナルの輝かしい再来だ。エンジン位置が反対になっていることを考えるとなおさらである。レトロなペイントや限定品の装飾がなくても十分素晴らしい。