日産リーフ、航続距離が50%伸長 クルマの魅力と価値も併せてプラス 試乗記
公開 : 2018.01.30 10:10
室内には不満でも上質な運転感覚
ドライビングポジションは改善したものの、いまだにしっくりしない。例え行儀の良い姿勢をとっても、バッテリーの上に座る事になるためだろう。またステアリングはテレスコピックの調整幅が短いことも気になる。
室内の視覚的な品質も、従来型からは向上してはいるが、価格を考えると、まだ十分なものだとは言えない。でも、メータークラスター内には任意に表示内容の設定が可能なモニターが備え付けられ、限りある電力を最大限に引き出した走行が、より簡便にできるようになった。
一方でリーフの運転感覚はインテリアとは異なり、より上質なプレミアムレベルの仕上がりを得ている。今まで以上にアクセルはレスポンシブだし、増強されたトルクのおかげで、他のハッチバックでは得られない、80km/h未満くらいの速度域での力強い加速を提供してくれる。リーフでの市街地のドライブは、気持ちいい。
今回のパワートレインの向上は、高速道路での走行も一層快適なものにしてくれる。
新しい「e-ペダル」と呼ばれるセッティングによって、強力な回生ブレーキの制御が行われ、ブレーキペダルを踏む回数が少なくて済むようになった。リーフの運転がより簡単になっただけでなく、エネルギーの回収性も改善している。