WRC 2018年シーズンがおもしろくなる 知っておくべき10のこと
公開 : 2018.01.29 19:10
世界ラリー選手権は、ラリー・モンテカルロで2018年シーズンの幕を開けました。今シーズンがおもしろくなるポイントを10個にまとめてみました。
text: James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
もくじ
ー 2017年の不思議
ー ヌーヴィルのプレッシャー
ー ヒュンダイ・トップ4
ー ミークの生き残りをかけた戦い
ー エルフィンのセカンド・チャンス
ー モンテカルロの混乱
ー オジェ6連覇への挑戦
ー テレビ中継改革
ー トヨタの行きつ戻りつ
ー スーパー・セブの天王山
ー トルコについて語ろう
2017年の不思議
4年間続いたフォルクスワーゲンの時代が終わった後、2017年の世界ラリー選手権は奇妙な展開を見せた。
セバスティアン・オジェが5年連続のドライバーズ・チャンピオンの座を獲得したのだ。カンブリア州コッカーマスに拠点を持つプライベート・チームからの参戦だった。
そして、このタイトルは彼以外のライバルたちがミスやトラブルで自滅した結果であり、つまり、彼は最速のドライバーではなかった。
最終的には予想通りだったとはいえ、昨年起こったドライバーの移籍劇がチャンピオン争いを面白くした。そして、喜ばしいことに今年も同じことが繰り返された。
いずれも勝利の可能性を持つ4つのトップチームと、優勝経験を持つふたりの英国人ドライバー、そしてWRC史上最も成功したドライバーによる戦いが今シーズンは展開される。
2018年のタイトル争いはさらに混沌とするだろう。それでも、やはり今シーズンもチャンピオンの座に最も近いのはオジェだ。彼はタイトルの取り方を知っている。