テスラ初の困難　たびかさなる遅延

投資家への年頭の通知でバークレーのアナリストは、モデル3の生産ラインをフル稼働させるためにテスラは2018年に30億ポンド（4600億円）の投資を行うはずだといっている。

彼はまた、2018年秋までにテスラはおよそ19億ポンド（2900億円）のファンドを新たに立ち上げなくてはならないと予想している。

テスラは初めての困難に直面したようだ。勢いが衰え始めたようにさえ見える。

月産2万台というモデル3の生産目標を7月までに達成できなければ、株価はついに下落し、2018年第2四半期の会社の運転資金を調達するのはずっと困難なものになるかもしれない。今年の年末までには、既存のプレミアム自動車メーカーもテスラと競合する電動自動車を完成させるだろう。

テスラが投資家や夢見る未来派のお気に入りから脱して本当の自動車メーカーになれるかどうかは、ひとえにモデル3の成功にかかっている。

しかし、1月初めにテスラ自身も認めたように、生産目標は2度目の延期となったにもかかわらず市場への影響は限定的だった。このニュースによる株価の下落はたったの3.6％で、しかもすぐに回復した。

モデル3生産の進み具合は、ここ数カ月にわたり非常に注目されるようになった。ほぼスチール製のモデル3のモノコックの製造に重大な問題が見つかったという噂のせいだ。

モデルSとXはアルミニウム製なので、モデル3の構造の大半をスチールに置き換えることは（リアシートとリアホイールから後ろの部分のみアルミ製）、テスラにとって検討を要する事項があまりにも多すぎたというのだ。

もうひとつ、遅れていることがある。

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