シボレー・カマロ vs フォード・マスタングGT V8マッスルカー対決 前編
公開 : 2018.01.31 10:10
マッスルカーの「光と影」
ここからがポイント。では実際に英国においてこういったモデルを所有したいと思うだろうか?
これまでに比べれば、3万8095ポンド(584万円)のマスタングも、左ハンドル・モデルしかなく、3万9040ポンド(598万円)と少しだけ高価なカマロもお勧めするのは簡単だ。
今なら正規輸入モデルがサリー州にあるイアン・アラン・モータースで購入できる。もしこれまでにマッスルカーが欲しいと思ったことがあれば、まさに今がそのチャンスなのだ。
英国で1年間毎日カマロを運転しても、同じクルマを見かけることはないと断言できる。フォードがマスタングで、そして、ダッジがチャレンジャーでやったように、シボレーはこの最新のカマロでオリジナルの素晴らしさを再現することにも成功している。まさに最新式でありながら、カマロ以外の何物にも見えない。
大排気量V8エンジン以外にも、アメリカン・マッスルカーには常にひとつの特徴があった。インテリアの低い質感である。これはトレード・オフの関係であり、フロントに積まれた強力なV8エンジンにしては控えめなプライスタグを掲げる代わりに、プラスティックを多用したいい加減な組立品質を我慢する必要があったのだ。
そして、この特徴は残念ながらマスタングではそのままに受け継がれている。キャビン自体は運転に集中できる作りだが、使われている素材は平凡で、ダッシュボード・デザインは1960年代のオリジナル・マスタングの単なる模倣である。言ってしまえば全てが安っぽい。
一方のカマロはどうだろう?
後編につづく。そのまえに、番外編もご覧あれm。