試乗 1.6ディーゼルのホンダ・シビック バランスが魅力 ガソリンも捨てがたく
公開 : 2018.01.31 23:40 更新 : 2018.02.01 08:23
どんな感じ?
安定感と高バランスがシビック新型の長所
シビック・ディーゼルはエキサイティングなドライバーズカーだと言ったら、ちょっと言い過ぎになる。ディーゼルのハッチバックというものは、レーシング・スピリットに火をつけるようなクルマには決してならないものだ。
誤解されては困るが、これはシビックが無能なクルマだということではない。特別速くはないが(0-100km/hはちょっと遅めの10.5秒だ)、乗り心地には高得点が付けられる。
走りもとても安定している。平たんでない荒れた路面でもサスペンションはよく働き、激しいショックもやんわりと吸収する。
今回試乗したローマのでこぼこ道でも憶するところはなかった。どんな時でもしっかりと安定しているのだ。アダプティブ・ダンパーは垂直方向の動きを上手に制限し、もっともスポーティーなセッティングにした場合でも、シビックの乗り心地は穏やかで落ち着いている。
ディーゼルのシビックになぜアダプティブ・ダンパーが必要なのかは、また別の問題であるけれど。