自動車史に残る、24個の重要な数字 前編
公開 : 2018.02.01 08:10 更新 : 2021.03.05 21:43
30(1964年)
ディスプレイで埋め尽くされたダッシュボードが増えてきているが、1964年にフォードが発表したオーロラ・コンセプトでは、今日のGPSを予感させるデバイスが提案されていた。ポジションインジケーターと銘打たれたそれは、紙の地図の上に置かれた十字のゲージが、自動的に自車位置を示すというもの。もちろん、道案内はしてくれない。道に迷わないためには効果を発揮するかもしれない、という程度のものだ。
当然ながら、ポジションインジケーターがそのまま実用化されることはなかった。GPSシステムが一般に利用されるようになったのは、これからおよそ30年後のことだ。