アウディの考える「質」 企業訪問で見えた「狂気」ともいえる細部のこだわり
公開 : 2018.02.03 08:10
4人のチーム 80%のイノベーションに
4人の半導体エンジニアで成るチームが、車内で使われるコンピューターチップと回路基板を完成させようとしている。
「現在、1台のクルマに最大8000の半導体が使われているんです」と語るのは、エンジニアのステファン・サイモン。「80%のイノベーションが半導体を基に行われているんですよ」と誇らしげな笑顔を見せる。
最近、この研究所では、アウディのオーガニックLEDテールランプの生産に向けた取り組みが行われた。OLEDは、ほんの数マイクロメートルの厚さで、これを0.5mmのガラス基板にくっつけるのだ。このOLEDが、アウディの独特な「流れる」ウィンカーを作り出している。
更に、この研究所では、A8用のレベル3自動操縦に使われる、レーザースキャナーのLIDARの使用を許可されている。このデバイスはヴァレオが生産しているが、アウディによってインゴルシュタットでの使用が認められている。