ルノー・メガーヌRS新型 「280 EDC」に試乗 FF最速の奪還なるか 評価は?
公開 : 2018.02.02 16:40 更新 : 2018.02.08 09:15
ルノーが送り出した新型メガーヌRS280。各社からホットハッチがラインナップされる中で、果たして新たなベンチマークの登場となったのでしょうか? 試乗記です。
もくじ
ー ルノーの分岐点となる新メガーヌRS
ー 徹底的にバージョンアップ
ー 気になる部分も残るインテリア
ー 精彩に欠くシフトパドルとエンジン
ー センセーショナルなシャシー
ー 新たなベンチマークの登場へ
ー 番外編 アダプティブダンパーに代わる技術
ー ルノー・メガーヌRS 280 EDCのスペック
ルノーの分岐点となる新メガーヌRS
ルノー・メガーヌRSほど、しっかりしたファンによって賞賛され、支えられているパフォーマンスカーは多くはない。
2004年に登場したメガーヌは、記憶に残る車体後部が丸く膨らんだ「バッスル・バック」スタイリングを装い、ハンドリング性能とドライバーとのコミュニケーションの濃さにおいて、新たなベンチマークを設定した。その後、FF車最速の覇権争いは継続中だ。
いま、そのベンチマークは、新たなライバルの登場によって返還要求が突きつけられている。ホンダ・シビック・タイプRが新たなドライバーズカーとして台頭し、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIや間もなく登場するセアト・レオン・クプラR、加えて4WDとなったフォード・フォーカスRSなどが並び、このセグメントでの争いは激しいものとなってきた。まるで近年のルノーによるF1での戦いのように。
このような経緯もあり、この新しいメガーヌRSは、重大な分岐点となるだろう。
クリオRS200が持つ欠点を、メガーヌでは改めることはできたのだろうか? 多くのホットハッチが存在する今、フランスの新星は、肩を並べることができたのか、気になるところ。
タイミングとしては、同じルノーから登場した、とても素晴らしい仕上がりを得たスポーツカー、アルピーヌA110に技術やリソースが傾倒してしまったのでは、と心配してしまう。しかし、幾つかの歓迎すべき朗報は既にわかっている。まずは概要から。