三菱に特殊車両専門の架装部隊「M-SVO」があった 工場訪問 車両紹介も
公開 : 2018.02.04 00:10
おそらく、ほとんどのかたは知らないでしょう。三菱に特殊車両専門の架装部隊「M-SVO」があったのです。英国編集部は、さっそく訪問。謎多き車両を目の当たりにしました。
もくじ
ー M-SVO 名だたる組織を顧客に
ー ファクトリー 中を覗くと……
ー もっとも珍しい「作品」とは
ー 番外編 正規輸入8台の三菱ジープ
M-SVO 名だたる組織を顧客に
イタリア北部のモデナといえば、皆さんご存知、ミドシップ・スーパーカーの聖地だ。そしてミシガン州デトロイトといえば、V8マッスルカー発祥の地だ。
では、ラックの設置や、交通標識マニュアル第8章に沿った反射塗装など、カスタマイズされたオフロード車の先駆け地は一体どこだろう? それは、イギリスのサイレンセスターだ。
といわれてもピンとこないのは、もちろんあなただけではない。以下でくわしくお伝えしよう。
2002年に設立された英国三菱スペシャリスト・ビークル・オペレーションセンター(M-SVO)では通信企業、公益会社、警察向けにショーグン(パジェロ)、L200ピックアップ、アウトランダーPHEVを架装している。
コッツウォールドのはずれにある広大で活気溢れる工業団地に拠点を置くM-SVOは、国防省、大手有料放送事業者のスカイ、大手電気通信事業者のBT、ロンドン警視庁、高速道路管理局などを顧客として抱えている。
「このセンターが設立されたのは、フリート販売の売上げ向上のためです」とM-SVOのマネージャー、ダレン・ヒューズ。「初めはたったひとりの技術者が警察車両の製作を担っていたのが、今や従業員が17人にまで増え、年間約350台のクルマを架装しているんです」
「環境局とは長年にわたり良好な契約を結んできました。同局には黄色いライト、交通標識マニュアル第8章に定められている反射式シェブロン柄の背面ドア、オフロード・タイヤ、温水手洗い装置などを装備した三菱ショーグンとL200を納車してきました。大手民間放送局のITVからは、パラボラ・アンテナを取り付けた4台のアウトランダーPHEVを受注したばかりです」
これはおもしろそうだ。