ジネッタ ル・マン24時間レース2018、勝てる? 会長に勝算きく

公開 : 2018.02.03 10:10

会長みずから語る、勝つための戦法

「わたしたちのマシン開発は順調に進んでおり、トップを争うことができる数値を叩き出しています。トヨタは昨年技術の限界に直面しているようだったので、今年もっと速く走れるとは考えにくいです」とトムリンソン。

「G60の優れた信頼性をもってすれば、本来出せるスピードよりラップ5秒遅く走らせたとしても昨年のレースで優勝できたことでしょう」と言う。

「G60はまさに白紙の状態からスタートし、わたしたちは細部まで徹底的に取り組みました。たとえば、既存のLMP1ギアボックスを流用することもできましたが、専用のギアボックスを設計して剛性を高めることにしたのです」説明してくれた。

「パネルには最新の高品質カーボン・ファイバーを採用しています。あまり広く知られていませんが、この素材は品質がピンきりなのです。カーボン・パネルというのはどれも軽いけれど、とりわけ当社のものは非常に軽く、ほぼ反重力です。わたしたちは他の細かい部分にもこだわりました」

「そのひとつに高精度な燃料メーターがありますが、最後の1ℓまで正確な残量を把握できれば、ここぞというときにもう1周走れるかもしれませんよね。また、多少の重量を犠牲にしてフロント・ピラーを細くしました。ほとんどのWECマシンはピラーのせいで視界が狭まっていますが、良好な視界を確保することは何よりも大切だと思っています」

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