ジネッタ ル・マン24時間レース2018、勝てる? 会長に勝算きく
公開 : 2018.02.03 10:10
勝負のキー 十分なテスト走行ができるか
トヨタのル・マン参戦マシンと違って非ハイブリッドのG60は、主催者が定める非ハイブリッドLMP1車両のレギュレーションに準拠して製造され、GP2用V6エンジンを手がけるメカクローム社が特別に開発したV6直噴ターボエンジンを搭載する。
ジネッタのリクエストで改良されたこのGDIエンジンなら、ドライバーは随時ターボで加速することができる。
メカクローム社製V6 GDIエンジンの最高出力は恐らく913psだ。ただ、LMP1用エンジンはエア・リストリクターの装着が義務付けられているため、ル・マンでの出力は710psといったところか。
G60が参戦する2018/19年のWECスーパーシーズンは全8戦。5月にスパで開幕、2019年に2回目のル・マンで閉幕する。この特例的な構成は、ル・マンをWECシーズンの最終戦に持ってくるためだ。2019/20年シーズンは10月にアジアで開幕、翌6月にル・マンで閉幕となるだろう。
トムリンソンは、「今後G60にとって、もっとも大切なことは十分なテスト走行です。そのため、スペインで集中的なテスト・プログラムを開始する予定です。スパでの初戦まであと4週間、そこからル・マンまでは6週間の猶予があります。わたしたちの技術と綿密な計画でここまでこられたので、あとはマシンの信頼性を高めて、運が味方してくれるのを願うばかりですね」と締めくくった。