ジネッタ ル・マン24時間レース2018、勝てる? 会長に勝算きく
公開 : 2018.02.03 10:10
番外編2 考察、ジネッタに勝機はあるか
十分な信頼性を確保したジネッタG60が昨年のル・マンに出場していたなら、圧勝できたかもしれない。昨年はハイテク技術を駆使したトヨタとポルシェのハイブリッド・マシンが優勝候補でありながら、次々とハイブリッド部品の故障に見舞われたからだ。
最終的には、首位に立っていたLMP2クラスのマシンを抜いてポルシェがかろうじて優勝を勝ち取ることができたのだ。
2018年シーズンはポルシェはいないし、トヨタは守りに入るだろうし、新形のG60には対抗できるだけのスピードがありそうだ。地味なレースになるところだったが、G60の参入で一気に見応えあるものになりそうだ。
何よりの朗報は、ジネッタのチャレンジが1回限りではなさそうなことだろう。ジネッタはこのマシンのシャシーを計10台分製造して世界で戦わせる計画だ。
チームはエイドリアン・レイナードを迎え入れ、少しでもマシンを良くするために空力開発を続けている。会長のローレンス・トムリンソンは、ジネッタのマシンを2018年から3年連続レースに出場させることを目論んでいる。われわれはル・マンから目が離せなくなりそうだ。