トゥインゴGT試乗 MT車 ルノー・ジャポン好調は、2018年も続くのか?
公開 : 2018.02.03 15:10
ルノー・スポールがチューン GT専用セッティング
まずはトゥインゴGTの概要を解説しておこう。GTは、トゥインゴをベースにルノー・スポールが独自のチューニングを施して仕立て上げられたモデルだ。リアに搭載されるエンジンは、吸排気システムやエンジンのマッピング、さらには燃料ポンプやウォーターポンプなどが専用設計された897ccの直列3気筒ターボ。左側のリアフェンダー上にはサイドエアインテークが設けられ、これによってターボチャージャーに導かれるエアの温度は12%低下、また流量は23%の向上を実現した。最高出力&最大トルクは109ps&17.3kg-mという数字だ。
ルノー・スポールによるチューニングは、もちろんシャシーにも及んでいる。ダンパーやアンチロールバーはGT専用のスペック。ESCの制御にも変更が加えられ、スポーツ走行を想定して、その介入タイミングはやや遅めにセッティングされているという。つまりドライバーは、RRスポーツとしてのダイナミックで洗練された挙動を積極的に楽しむことができるのだ。
前後に装着される17インチ径のホイールは、かつてルノーから発表されたコンセプトカー、「Twin’ Run」のそれと同デザイン。タイヤはフロントが185/45R17、リアが205/40R17と前後異径サイズとなる。ちなみに設定されるボディーカラーはオランジュ・ブレイズ・メタリック(オレンジ)と、グリ・リュネール・メタリック(グレー)の2色。インテリアではオレンジがアクセントカラーとして使用されるが、5速MT仕様では、シフトレバー下もオレンジのリングで囲まれる。装備レベルはヨーロピアン・ベーシックとしては十分すぎるほどのもの。オプションでは日本で専用開発された、高性能なナビゲーションシステムの選択も可能になっている。