トゥインゴGT試乗 MT車 ルノー・ジャポン好調は、2018年も続くのか?
公開 : 2018.02.03 15:10
後部座席は? ハンドリングは?
ハンドリングは実に軽快だ。とりわけ印象的だったのは、バリアブルレシオを採用したステアリングの動きで、中立付近での手応えや正確さには絶対的な安心感を抱くことができる。フロントがストラット、リアがド・デオンというデザインとなるサスペンションは、スタンダードなトゥインゴのそれと比較すれば、確かにスポーティーなセッティングだが、それでも乗り心地には十分な節度がある。
そしてRRスポーツとしての魅力が最もダイレクトに演出されているのが、コーナーからの脱出時に感じるトラクションだ。駆動輪である後輪の直上にエンジンという重量物が置かれている意味、そしてメリットを、ドライバーはコーナリングを続ける中で、何回も意識させられることになるだろう。そしてこのRRという基本設計のメリットを生かして、どのようにこのクルマを走らせることが、速さへとつながるのか。このトライ&エラーを繰り返す時間も、また楽しい。
そしてこのトゥインゴGTで、もうひとつレポートしておかなければならないのが、いわゆるヨーロッパのAセグメント車としての機能性の高さだ。キャビンはもちろん広いとはいえないが、その個性的なスタイリングからも予感できるように、4名の定員に対してのスペースは、リアシートでも十分に確保されている。さらにその後方には、フラットな床面が印象的な実用的なラゲッジルームまで備わっている。この機能性があるからこそ、躊躇なくトゥインゴGTという、純粋に走りを楽しむクルマを購入することができるのだろう。