試乗 レクサスNX300h マイナーチェンジ、使用環境が口コミ左右か
公開 : 2018.02.05 18:10 更新 : 2018.02.05 18:30
「買い」か?
ユーザー次第 切り札は「効率のよさ」
何を優先するかによる。
昔ながらのクルマに慣れ親しんだ運転好きにはハイブリッドの駆動系は扱いにくく感じるだろうし、ステアリングも正確なのはいいとしても人工的なフィールは好まれないだろう。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオとは同じカテゴリーとはいえ、まるで異なる次元にいるクルマだ。
ただそんなことは、毎日渋滞の中を通勤するとか高速道路を淡々と運転したい向きには大した問題ではなくなる。ゆっくり走っていても時に強い突き上げが来るとはいえ、そういう場面ではモーターの力で静かな洗練された走りを味わわせてくれるからだ。
ただし大きな妥協が要るのは確か。基本的にNX300hのスイートスポットは整備された道路を巡航するときだけで、ハマると本当に素晴らしいのだが場面は非常に限られるのだ。
それゆえ、バターのようになめらかなアウディQ5や運動性能が魅力的なBMW X3を押しのけてまでこのレクサスをお勧めするのは無理がある。
NX300hの切り札は効率性だ。CO2排出量はわずか121g/kmと、同等のパワーを持つディーゼルのライバルにも優り、イギリスでカンパニーカーとして使う場合は税制上のメリットもある。
贅沢なインテリアと独特なボディデザインも多くのひとびとには十分響くのだろう。