新型BMW X2ディーゼルに試乗 価格/サイズ/内装、Q3やGLAへの一手は

公開 : 2018.02.07 11:10  更新 : 2018.02.07 15:47


どんな感じ?

広い室内に優れたドライビングポジション

現行X1と比較して、全幅は1821mmで同じだが、全長は4360mmで49mm短く、全高は1526mmで69mm低いX2。ホイールベースは両車ともに2670mm。

車内は充分な広さがあり、ドライビングポジションも素晴らしい。ドア開口部の高さはほぼ同じなのに、フロントシートはX1よりも20mm低くセッティングされ、新しいBMWのスポーティさを助長している。標準装備のマルチファンクション・ステアリングホイールの位置と運転席の調整幅も不足はない。

一方で、リアシートはフラットで着座位置も高く、背の高いひとにとっては、ヘッドルームは狭く感じられるだろう。

荷室の容量は470ℓと大きく、このクラスでは最大の容量を確保している。ちなみにQ3より49ℓ、GLAより10ℓ広いが、E-PACEと比較すると10ℓ狭い。40/20/40に分割できるリアシートを全て折り畳めば1355ℓまで拡大できるほか、積載しやすい形状なのが美点だ。

室内の質感は、想像を超えるということはなく、ゲームチェンジャーになる内容とは言えないが、プラスティック素材の使い方がうまい。手触りの柔らかい部分と、艶のある部分とが巧みに使い分けられ、仮にオプションのデジタル・インストゥルメントが無かったとしても、洒落た雰囲気に仕上がっている。

エルゴノミクスに関しても優れている。主要なコントロール部分は手の届きやすい範囲にレイアウトされ、インフォテイメント・システムもタッチ・ディスプレイから直接操作が可能。センターコンソールに置かれるロータリースイッチは、オプションの音声認識機能のもの。

一方で、インナーパネルの見切り位置は後ろに伸びるほど高くなり、太いピラーもあって、横方向の視界はあまり良くない。後部座席のサイドウインドウは更に狭くなり、薄いリアガラスは後方視界を制限してしまう。

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