205GTI vs フォーカスRS vs メガーヌ・トロフィーR vs シビックR vs ゴルフGTI 前編
公開 : 2018.02.09 11:50 更新 : 2018.02.09 11:59
走り命のシビック
現代のクルマの中で、フォードのアプローチに最も近いのがシビックだ。どちらもプレミアム感覚などに関心はないだろうが、そうしようと思えばできるのは確かだ。しかし15年間のエンジン開発の結果、シビックは100ps以上ハイパワーになった。
新型のシビック・タイプRで褒めるべきところは、ホンダのエンジニアが単にハイパワーとそれを受け止めるシャシーの開発だけで終わらなかったことだ(もちろん、それだけでも凄いことだが)。このクルマは、飽くことを知らぬ完璧主義者たちによって極限まで磨かれたようなシャシーを持っているのだ。
乗り味はといえば、リア・アクスルは必要とあらば安定性を提供し、羽目を外したいときには俊敏性を提供する。これは「スリルがあってとても面白い」と笑って済むようなものではない。道端にクルマを止め、動悸が治まるまで頭の中でそこまでの走りを振り返る類のものである。