試乗 アストン マーティンDB4 GT 制作4500時間以上 2億超えで完売
公開 : 2018.02.08 16:10
制作、4500時間以上
この再生産モデルは標準仕様で150万ポンド(2億2776万円)という価格にもかかわらず、既に全てのオーナーが決まっている。
オーナーたちの手元には、オリジナルのライトウエイトGTと同じ素材と技術で組み立てられた完全なクローン・モデルが届けられることになるが、いくつかの細かな改良は施される。
アストン マーティン・ワークスでは何台かのオリジナルのDB4 GTを詳細に調べ上げるとともに、数百の図面を使って新しい部品の調達計画を立てた。
複数のオリジナルパーツのサプライヤーと部品生産に関する契約を結んだが、この中にはワイヤー・ホイールのメーカーであるイタリアのボラーニ社も含まれている。
調査では不具合も明らかとなった。アストン マーティン・ワークスのコマーシャル・ディレクターであるポール・スパイアーズは、オリジナルモデルのシャシーには若干のねじれがあり、修正が必要だったことを認めている。
公差はより小さくなり、プロトタイプの完ぺきな塗装は、おそらくオリジナルモデルが工場から出荷されていった当時よりもはるかに素晴らしいクオリティだろう。
スパイアーズによれば、再生産モデルにワークスが費やす時間は1台あたりおよそ4500時間にも達するということだが、ここにはサプライヤーで組み立てを行うシャシーとエンジンに費やされる時間は含まれていない。
これはレスト-モディフィケーションと呼ばれる最新パーツを使用したレストアではない。変更箇所は安全性に関するものだけであり、その他はヒストリックカー・レースを走るオリジナルのDB4 GTと同じ仕様が再現されている。
使用される最新パーツはフルロールケージ、6点式レーシングハーネスを備えた現代的なバケット・シートと、消火器にバッテリー・カットオフ・スイッチといったものだ。
さらには燃料漏れのリスクを下げるため、ガソリンタンク内にはFIA仕様の燃料バッグが設置される。