ホンダ・ジャズ(フィット)1.5 i-VTECスポーツ 試乗 マイナーチェンジで若者層を狙う
公開 : 2018.02.09 11:10 更新 : 2018.02.09 11:56
どんな感じ?
期待はずれのエンジンと脚まわり
スポーツ性を高めた新しい選択肢が追加されたホンダ・ジャズ。そのジャズが属するコンパクトカー市場は、より一層輝きを増したライバルモデルたちが、しのぎを削っている。
そんなジャズのサスペンションは、フロントはマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式となる。路面の窪みなどはうまく処理し、乗り心地も悪くない。
しかしコーナーでは明確にロールが発生し、電動パワーステアリングは、ほとんど路面状況を伝えてくれない。
フォード・フィエスタやセアト・イビーザ、フォルクスワーゲン・ポロなら、のびのびとした郊外の道を、もっと楽しく走ることができるはず。
そして注目の1.5ℓのi-VTECエンジンだが、こちらも満足のいく仕上がりとは言えない。129psと15.7kg-mを発生するため、アンダーパワーには感じられないが、残念な事にそれを引き出したとしても、聞こえてくるノイズが心地良いものではないのだ。
充分と言える最大トルクは4600rpm付近で発生するため、美味しい回転域を保つためには、6速マニュアルを駆使する必要がある。しかし、そこで頑張っても、聴覚としての喜びには乏しいのが本音。
ただし、ジャズにはそれらを埋め合わせる特長がない訳ではない。