長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(1) 第一印象は
公開 : 2018.02.09 18:10
「コンフォート」「スポーツ」「R」
新型プラットフォームの採用は、内装にも影響を与えている。
燃料タンクが運転席の下から後部座席の後ろに移動したため、よりホットハッチらしく着座位置を下げることができたのだ。また、19インチのホイールと235/35サイズのタイヤを履いていた先代に対して、このクルマは20インチのホイールと245幅のタイヤを履きこなせるようになった。
ただし、より大きく幅広いタイヤは運動性能には有利だが、乗り心地にはどう影響するだろう?
わたしはAUTOCARのチーフフォトグラファーとして、毎日、長距離を走るため、走りの楽しさはもちろんだが快適さも重視している。
この点こそが先代と現行のシビック・タイプRの違いであった。先代は「標準」と「R」の2モードしかなかったのに対して、この新型は3つのモードを備えている。
ダッシュボード上の赤いボタンによって「R」を選択すると、最大11個の項目が全て硬められるのだ。しかし、この「R」モードは英国の道路では硬すぎて不快であった。
そんな声もあがったのだろう。ホンダは顧客のクルマ好き達の声や他のホットハッチを研究し、この新型シビック・タイプRに「コンフォート」モードを与えた。
これによりステアフィールや減衰力、スタビリティー・アシスト、トラクション・コントロール、スロットル・レスポンスなどがマイルドな設定となる。それと同時に、標準の「スポーツ」モードや「R」モードがより刺激的なセッティングとなっている。
これからの数カ月間でこのホットハッチの幅広いセッティングを試していきたいと思う。
いったい、このクルマは本当にスーパーカーに匹敵する速さと、わたしが整体に電話しなくても済むほどの快適性を両立できているのだろうか?