CES 2018で見つけた、奇抜なテクノロジー 11選

公開 : 2018.02.10 15:40

フォード自動運転車によるピザ配達

CESで新車を発表しなかったフォードだが、CEOのジム・ハケットによる基調講演は注目を集めた。彼は、将来の自動運転車両に不可欠なコネクティビティー・フレームワークの構築を支援するための大胆な計画を明かした。

フォードは、携帯電話網を使って自動車とさまざまな通信相手との情報交換を可能にする技術、CV2X(Cellular Vehicle to Everything)を開発すべくクアルコムと、そして、トランスポーテーション・モビリティ・クラウド(Transportation Mobility Cloud)の開発に向けてオートノミックと提携するなど、多様なプロジェクトを組んでいるようだ。

後者の取り組みでは、自動車、自転車、歩行者、公共交通機関などを連携させ、情報を管理するプラットフォームを作ろうとしている。さらに、アプリを使った宅配サービスを提供するポストメイトとも手を組み、自動運転デリバリーの技術を拡張しようとしている。

これら壮大なプロジェクトに着手しているフォードのブースでは、実際に自動運転技術を応用したものを目にすることができた。それは、ミシガンでのドミノ・ピザの実験に使われた自動運転機能付きフォード・フュージョンだ。クルマやクルマを取り巻く環境が将来どうなっているのか想像するのは難しいが、だからこそ楽しい空想を膨らませることも自由なのだ。

実用化はいつから?

フォードのコネクテッドカーは現在70万台以上で、2019年までに全車を新生のネットワークにリンクさせる狙いだ。ポストメイトとの宅配実験は年内にスタート予定。ドミノ・ピザの配達は30分以内に完了するだろう-ただし、今はまだ自動運転車ではなく、スクーターに乗った配達員だが。

AUTOCARの評価 ★★★★★★☆☆☆☆

自動運転車は玄関先までピザを配達できないので、客がクルマのところまで行って受け取ることになる。それも面倒臭いような……。

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