新型アウディA7スポーツバック 50 TDIを試乗評価 CLSとの差異を明確化
公開 : 2018.02.13 10:10 更新 : 2018.02.13 10:13
余裕を生む、A8と共通のパワートレイン
新型のA7スポーツバックが積むガソリンエンジンは当初1種類のみ。
339psと50.9kg-mを生み出すV6スーパーチャージャーが55 TFSIには搭載される。組み合わされるミッションは、7速Sトロニック・デュアルクラッチ。そして数週間後には、今回テストした、286psと63kg-mを発生する3ℓのV6ディーゼルを搭載した50 TDIが登場する。こちらには8速ティプトロニックATが組み合わされている。
どちらのエンジンにも48V仕様のマイルドハイブリッドを搭載し、54〜159km/hでのコースティング時にエンジンを停止させることを許容する。また英国での販売の大多数を占めると予想される50 TDIは4輪駆動のクワトロとなり、セルフロック式のセンターディファレンシャルを備える事で、最大85%の駆動力をリアタイヤに伝達することが可能。
ちなみにこのエンジンのラインナップは、A8と共通するから、見覚えのある読者もいるかもしれない。このTDIに限って言えば、低速域に時折ザラつきも看取されるが、A8の様に巡航走行時は静かで、極めて上質。0-100km/h加速は5.3秒で、最高速度は249km/hにリミッター制限される。
豊かなトルクが溢れ出し、クルージング時の満ち足りた走り味は最高のものだ。
今回のテスト車両は「スポーツ」仕様で、標準の19インチに代わって20インチのホイールが装着されており、通常のスプリングではなく、オプションとなるアダプティブ・エア・サスペンションに置き換わっていた。