新型アウディA7スポーツバック 50 TDIを試乗評価 CLSとの差異を明確化
公開 : 2018.02.13 10:10 更新 : 2018.02.13 10:13
テクノロジーが提供するリラックスした乗り味
試乗は南アフリカのケープタウンだったが、殆どの場面でスムーズな乗り心地を披露してくれた。ただし、ドライブセレクトから最もソフトな設定を選んでも、予想していたより荒れた路面での処理は良くなかった。
アウディによると、多くのユーザーの声を反映し、高効率な「エフィシェンシー」から本気の「ダイナミック」まで、ドライブモードに大きな変化を持たせたとしている。とは言え必然的に、自分にとって最適な設定は「インディビジュアル」に記録させることになるだろう。ハンドリングのレスポンスを最も良くし、サスペンションの乗り心地をコンフォートに設定した状態が、われわれは気に入った。
もうひとつテスト車両に備わっていたオプションが、ダイナミック・オールホイール・ステアリングと呼ばれる4輪操舵システム。低速域ではフロントタイヤと逆位相にリアタイアが制御され旋回性能を高め、高速域では同位相に動き、安定性を高める。
システムの介入は非常に自然で、大きなボディにも関わらず、低速域では特に運転を楽にしてくれる。
加えてA8と同様に、豊富な運転支援機能を備えるA7。前方のクルマの動きに併せて発車から走行、停車までをコントロールしてくれるし、車線に合わせてステアリングの制御もしてくれる。また、今年の終わりには自動駐車システムも追加される予定になっている。
これらの運転支援機能に4輪操舵が加わると、ステアリングのフィーリングは若干希薄になるものの、A7の運転をより快適に、リラックスしたものにしてくれる。