エンジンやオフロード走破性の変化は

イギリス仕様のエンジンは、排気量の下がった新型の2.8ℓターボディーゼルのみで（他の市場ではより大きなガソリンエンジンなどもある）、尿素排ガス浄化システムが付く。

最高176psのパワーは6段のMTまたはATを介して4輪に分けられる。4気筒の割に大排気量で、わずか1600rpmで45.8kg-mものトルクを出すが、それは加速のためではない。2430kgに達する車重に加えて、3tにもなるトレーラーを引っぱるためだ。

オフロード走破性はますます向上したという。トランスファーには元々低速レンジが付くが、追加されたオフロード機能の影響は内装にも及ぶ。

ダッシュ中央のモニターは拡大されて車外カメラの映像が見やすくなり、また「マルチテレーン・セレクト」機能の操作も受け持つ。これは路面状況に応じてよりスリップを許すようにトラクション・コントロールの介入を遅らせるよう設定できる機能で、例えば「岩場」モードでは全くスリップしないし、「泥濘地／砂地」モードでは多めのスリップを許す。

超低速のクルーズ・コントロール、いわばクロール・コントロールも備わり、ほとんど止まっているようなスピードでクルマを動かすこともできる。

トルク感応型セルフロッキングセンターデフは標準で、リアデフも従来の標準のオープンデフ・オプションのLSDに加えて今回トルセンLSDも選べるようになった。今回のテスト車にもトルセンLSDと車高調節可能なエアサスペンションが付いていた。

サスペンションは独立式のフロントに対し、リアは4リンク車軸式だ。一般的に車軸式は独立式よりも路上での洗練性に欠けるとされるが、このクルマではどうだろうか。

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