長期テスト ダチア・サンデロ(1) LPGのメリットを6カ月で検証
公開 : 2018.02.15 10:10 更新 : 2018.05.26 12:50
ダチア・サンデロを買った理由
サンデロを選んだのは、このクルマが安価な大衆車の典型だからだ。英国で最も安価な燃料に安価なクルマの組み合わせである。Google翻訳によればダチアのオランダ語サイトには「ダチアLPGこそがダチア以上に賢い選択だ!」とある。
われわれは以前サンデロが発売された時にテストしており、まだその時の感触はそれほど薄れていない。今回は標準モデルに対して40mm背が高く、より逞しいサンデロ・ステップウェイだ。サンデロ・ステップウェイはより柔らかい乗り味だという報告を受けている。
エンジンは多くのダチアやルノーに採用されているものと同じく90psを発揮する0.9ℓの3気筒ターボである。このクルマは通常のサンデロと同様50ℓのガソリンタンクを持ちながら、トランク内のスペアタイヤ用のスペースに40ℓのLPGタンクを装備している。
また、アフターマーケットのLPGタンクがトランクの大部分を占めてしまうのと異なり、このタンクは円形で小さく、トランクの有効容積は減っていない。
最も大きな違いは、給油口を開けた際にガソリン用の隣にLPG用の小さな蓋があることくらいだろう。LPGの給油ポンプの形状は国によって異なるため、英国でのLPGの給油には専用のアダプターを毎回取り付けなければならない。
アダプター越しにポンプを挿入し、90度回転してロックし、レバーを握ってから給油機のボタンを押すと給油が開始される。給油後ポンプを外す際には蒸気が吹き出すことがあるので注意が必要だ。
給油操作はそれほど複雑ではないが、給油のスピードは旧式のガソリンスタンドに見られる給油機と同程度の遅さである。