ベントレー・フライング・スパー、フルモデルチェンジ
公開 : 2013.02.20 14:00 更新 : 2017.06.01 01:47
フルモデルチェンジを果たしたフライング・スパーは、今までのモデルよりも速く、強力で、経済的だ。それらは、旧モデルにあった問題点をすべて克服したと、ベントレーのボスは語っている。
この新しいフライング・スパーは、ジュネーブ・モーターショーで公開され、夏に発売になる予定だ。
エンジンは6.0ℓツインターボのW12だが、その出力は552bhpから616bhp/6000rpmに、トルクも66.2kg-mから80.2kg-m/2000rpmにまで上がっている。トランスミッションは、200mm秒で動作するパドルシフト付きのZF製の8速オートマティックが組み合わせられる。駆動方式は40:60の前後配分を持つ4WD。トップスピードは、322km/hのままだが、その燃費とCO2排出量は6.8km/ℓ、343g/kmと13%も向上している。
スタイルは、より広く、より低くみせるような工夫がされている。特に、新しいIEdヘッドランプは特徴的だ。ベントレーのデザイン・ボスであるルーク・ドンカーヴォルケによれば、今までで最も力強く、シャープなデザインだという。
新しいフライング・スパーは前モデルよりも4%ボディ剛性が上がっているが、重量は50kg程軽い2475kgとなっている。これは軽量素材を多用したことによる。その上がったボディ剛性は、NVHを減らすのに寄与しているという。また、消音材も改良され、アンダーフロアのパネル、アコースティック・ガラス、新しいエグゾースト・マフラーなども改良が施されている。
タイヤは19インチだが、275/45と比較的プロファイルの高いものが、乗り心地の向上のため使用されている。また、20インチ、21インチはオプションとして用意される。
エアサスペンションのスプリング・セッティングも快適性を重視した柔らかいもので、アンチ・ロールバーも柔らかくされている。上下動、ピッチ、ロールをコントロールするサスペンション・セッティングは、4つのモードから選ぶことができる。
「われわれはメインをその快適さの追求においた。」と、エンジニアのロルフ・フレッチは語っている。
インテリアは、4シーターまたは5シーター構成で、車内のテクノロジーも大幅に改善されている。8インチのタッチ・スクリーンがフロントに取り付けられる。このタッチ・スクリーンでは、ナビゲーションはもとより、温度調節からエンターテイメント・システムまでコントロールできる。リア・シート用には2枚の10インチ・スクリーンが装備される。また、リア・シートは、14方向に調整が可能で、ヒーターとクーラーを持つ。
価格は、ジュネーブ・モーターショーの会場で発表される予定だ。