ジーリー、フィスカーに投資か
公開 : 2013.02.20 11:19 更新 : 2018.04.26 14:59
中国の自動車メーカーであり、2010年のボルボをフォードから買い取ったジーリーが、フィスカー・オートモティブの資本参入するかもしれない。しかし、ジーリーの本部のある杭州のスポークスマンはこのことについてコメントはしていない。しかし、その一方で、アメリカの自動車メーカーのエンジニア、デザイン、テクノロジーを評価するために人員を派遣してことは認めている。
また、その一方で、中国の国有企業である、ドンフェン(東風汽車)も、フィスカーに興味をもっているようだ。しかし、ドンフェンも、その入札の詳細についてコメントすることを拒否している。
また、ジーリーとドンフェンのみがフィスカーへの投資を希望しているわけではない。フィスカーのスポークスマン、ロジャー・オーミシャーは、「様々な地域の異なる企業から提案を受けている。」と語っている。
フィスカーの台所事情に詳しい情報筋からの情報によれば、2億ドル(187億円)から3億ドル(280億円)程度の入札が考えられるという。
ジーリーやドンフェンの資本を受け入れることは、フィスカーにとってその財政を安定させることに繋がる。電気駆動システムを製造するデラウェアにあるGMの工場を購入するために、アメリカ政府から受けた融資、5億2000万ドル(486億円)を返済する資金が必要なのだ。
フィスカーには、バッテリーの供給元であるA123システムズが破綻したことによって、フラッグシップであるカルマ・サルーンの製造を半年間ストップしなければならなかった苦い経験がある。そして、2013年に発売される予定だった小型モデル、アトランティックの計画も現在不明瞭な立場にあるのだ。