ミニ「1499 GT」試乗 「1275 GT」彷彿も、硬さ/力不足露呈

公開 : 2018.02.15 11:40  更新 : 2018.02.15 12:18

ミニ・ワンに手を加えることで「1499 GT」が生まれました。ちょうど1969年の「1275 GT」と同じ文法です。走りは楽しいですが、パワー不足と乗り心地の悪さが目立つ結果に。「真のホットハッチ」ではないのに、強いられる苦痛が多いようです。

もくじ

どんなクルマ?
69年「1275 GT」が現在に

どんな感じ?
「田舎道での1499 GTは良いところばかり」
不満の根本「真のホットハッチ」ではないから

「買い」か?
フォード・フィエスタSTラインがある

スペック
ミニ1499 GTのスペック

どんなクルマ?

69年「1275 GT」が現在に

本題のミニ1499 GTに行く前に、ちょいと昔話をしておこう。

1969年のこと。見た目と性能のちょっといいミニが欲しければ、スポーツモデルと謳われた1275 GTに自然と目が向いたものだった。60psという程よいパワーの1275cc(従来のクーパーは998cc)エンジンで、0-97km/h加速を12.9秒でこなした快速バージョンだ。

それでも当時は十分「すげぇ」といえた。イギリスではクーパーSが1971年に販売を終えたが、1275 GTはそこまで速くはないが価格も維持費も保険料も安くついたので、マニアに受けたのもうなずける。

そして2018年のいま、新しい1499 GTで歴史は繰り返されたようだ。こちらのエンジンはベースのワンと変わらぬ102psの3気筒だが、スポーツモデルと謳われるのは同じ。

現行クーパーSほど速くはないが、やはり1万6990ポンド(254万円)の価格も、維持費も保険料も安い。先祖にならって「1499」のバッジが排気量を表す。ただこちらは限定車で、オックスフォードのラインから生産される台数の意味も合わせもつ。

「何だ、ミニ・ワンの横っ腹を『1499 GT』の金色ステッカーで飾りつけただけか」というのはまだ早い。

・ブラックアウトされた17インチアルミホイール
・スポーツサスペンション
・ダークリアウインドウ
・クリアウインカー も付く。

おまけに、ジョン・クーパー・ワークスさながらのボディパーツにスポーツシート、ステアリングホイールやバッジ類なども付く。

ツボを心得た、人をひきつける小型ハッチの仕立て方はさすがにお手のものだ。

乗ってみると、どうだろうか?

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