ミニ「1499 GT」試乗 「1275 GT」彷彿も、硬さ/力不足露呈
公開 : 2018.02.15 11:40 更新 : 2018.02.15 12:18
不満の根本「真のホットハッチ」ではないから
固められたサスペンションも、第一印象はよくとも日増しに色あせるかもしれない。
速い流れの田舎道ではよいが、街中やハイウェイでは快適とはいいがたい。路面の不整は実際よりも体にこたえるし、ひどい舗装が続くと本当にこれだけ硬い必要があるのかと思いたくなる。
ジョン・クーパー・ワークスのスポーツシートも、ホールドはよいがこれまた硬い。本物のホットハッチならまだ許せるが、ベースグレードの仕立て直しでしかない1499 GTではパワーのなさが乗り心地の悪さを余計に際立たせてしまうのだ。
実用性を見てみよう。トランク容量は211ℓで、有力なスーパーミニ勢のほとんどに劣る。例えばフォード・フィエスタは292ℓだし、われわれ一押しのセアト・イビーザは355ℓだ。
後席へ乗り込むのは、3ドアで、しかもかさばるジョン・クーパー・ワークスのスポーツシートが邪魔をするので一仕事。やっと収まってもこんどは足元がおそろしく狭い。
だが、たとえスペースと実用性でフィエスタやイビーザに後れをとっても、デザインと質感はミニの勝ちだ。