EVに対する8つの「素朴な疑問」 寿命や新品バッテリーの値段、答えられる?

公開 : 2018.02.18 17:40  更新 : 2018.02.18 19:45

素朴な疑問2 新品のバッテリーの値段は?

これはEVメーカーがもっとも嫌がる質問だ。

バッテリー・パックは独立したセルからなる多数のモジュールからできている。モジュールは交換可能だが、例えば新型日産リーフのバッテリー価格は4100.04ポンド(約62万8000円)プラス工賃(2〜3時間)と消費税だ。

古いバッテリーのキャッシュバック820ポンド(約12万6000円)込みの価格である。また日産では、何台かのリーフは最初のバッテリーのまま32万kmあまりを走行しているが、バッテリ容量計の表示は12レベルのうち1レベル減っただけだといっている。4レベル減らなければ保証は受けられない。

BMWi3のバッテリーは消費税込みで9926.40ポンド(約152万円)。8つあるモジュールはひとつ1240.80ポンド(約19万円)になる。バッテリーの価格は容量と電力が大きくなるほど高くなる。従って、テスラのバッテリーはもっとずっと高いだろう。

ルノー・ゾエを即金で買うと(ほとんど買わないが)、ルノーのバッテリー・リースを利用した場合に比べ5600ポンド(約85万8000円)余計にかかる。

これでバッテリー価格が大体わかる。小型の22kWhのバッテリーを3年間14500kmでリースするとこの額の半分の価格になり、バッテリーの信頼性に関する疑問も払しょくされる。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスによると、リチウム・イオン電池パックの価格は、過去12カ月で24%下がってkWhあたり156ポンド(23900円)となった。2025年までにはkWhあたり75ポンド(11500円)まで下がると予想されている。

そうなると、現在5000ポンド(76万6000円)から6000ポンド(91万9000円)している40kWhのバッテリーの小売り価格は、3000ポンド(46万円)から4000ポンド(61万3000円)になる計算だ。

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