クルマの複雑化 ディーラー整備「一極集中」に? 町のショップの現状は

公開 : 2018.02.17 00:00

現代のクルマがますます複雑化する中、独立系のショップに未来は残されているのでしょうか? 英国編集部のリチャード・ブレムナーが、アウディ/BMW/ジャガー/ポルシェのショップを訪ねて、その実態を探る。どうやら「おいしいモデル」も見つけたようです。

text:Richard Bremner(リチャード・ブレムナー)

もくじ

ちまたのショップ 現状は?
アウディのスペシャルショップ
BMWのスペシャルショップ
ジャガーのスペシャルショップ
ポルシェのスペシャルショップ
番外編1 あなたのスペシャリストは…
番外編2 リスクに見合う価値あり?

ちまたのショップ 現状は?

「諦めないでください。こういったトラブルは思ったよりも簡単に治すことができます」。とウェブサイトで訴えるのは、複雑なシステムを持つ最新モデルのメンテナンスと修理を専門とするショップだ。

30年前に比べてクルマの耐久性は著しく向上し、錆のせいで廃車などということはほとんど起こらない。現代のクラッシュテストで磨き上げられた強固なボディは、かつてのフォード・エスコートやローバー800などよりもはるかに長期に渡ってその頑丈さを感じさせてくれる。

いくつか例外はあるものの、現代のクルマの信頼性は素晴らしく高い。それでも保証期間が切れたV10のアウディRS6やジャガーXKR-S、距離を重ねたポルシェ、それに例え状態の素晴らしいルノーメガーヌRSであっても、こういったモデルを所有しようと考えるのは悩ましい問題でもある。

そこで、われわれは素晴らしい走りが魅力的な最新モデルを得意とする英国のいくつかのショップを訪ねてみることにした。

彼らはこういったコンピュータ制御の車両を診断するのに必要な装置を持っているのだろうか? こういったモデルは実際信頼に足るのだろうか? そして、そのメンテナンスコストはどうなっているのだろうか? 

なお、AUTOCAR JAPANでも、日本国内のショップニュースを毎日約10本ほどお届けしている。くわしくは「スペシャルショップ 新着ニュース一覧」を参照いただきたい。

それでは早速、英国のショップ事情を見ていこう。

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