クルマの複雑化 ディーラー整備「一極集中」に? 町のショップの現状は

公開 : 2018.02.17 00:00

番外編1 あなたのスペシャリストは…

愛されるクルマには、個人経営から、多くのスタッフが働く巨大なガレージのようなところまで、様々なかたちでショップが存在する。

ドーセットにあるKTRは元々チューニング・ショップだったが、今ではルノーのスポーツ・モデルの販売、メンテナンスや修理まで行っており、英国を代表するスペシャリストだと言う。専用の診断装置にメーカーでのトレーニングを受けたメカニックたちとローラー台まで備えたこのショップでは、ユーズドのRSモデルの販売も行っている。

メガーヌRSでは走行距離は問題ではないが、時折些細な不具合も見られる。そのひとつがフロント・サスペンションからの異音である。ルノー・ディーラーではハブ・ユニット交換となり1000ポンド(15万1840円)掛かるこの修理も、ダービーにあるアーロン・オートでは175ポンド(2万6572円)で対応可能だ。

一方、スマート愛好家にはワトフォードにあるS2スマートがある。ここでは最新の診断技術と長年にわたる経験、さらには99ポンド(1万5032円)から始まる定額のメンテナンスメニューが準備されており、フォーツーとロードスターのクラッチ調整には無料で対応している。

スマートでは冷却水漏れが定番の不具合となっているが、フットウェルへと至る水漏れ経路のチェックを25ポンド(3796円)で行っており、カブリオレ・モデルの屋根の調整は30ポンド(4555円)、弱点のひとつであるドアハンドルの交換は55ポンド(8351円)となっている。

さらにS2ではわずか150ポンド(2万2776円)からエンジン出力アップのプログラム変更を行っており、ロードスターを115psへと引き上げる最も高価なメニューでも245ポンド(3万7201円)である。

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