メルセデス・ベンツ新型Gクラス 統括責任者インタビュー

公開 : 2018.02.17 11:40

「何を変えずに、どこを改良するべきか」

Gクラスでは5年から7年の周期でインテリアのアップデートをおこなってきましたが、常に顧客からの要求は絶えませんでした。例えばより良いステアリングといったものですが、これはかなり以前から要望されていたものです」とグーテンケは話す。

彼は慎重な表現で、第2世代Gクラスのエクステリア・デザインに関して、SUVを担当するチームとゴードン・ワグナー率いるメルセデスのデザイン・チームとの間に意見の相違があったことを認めている。

結局、先月のデトロイト・モーターショーで公開された新型モデルにはオリジナルに忠実なデザインが与えられることになった。期待されるとおり、このデザインはこれまでの顧客の多くを引き続き魅了することになるだろう。

見た目は変わっていないように見えるが、実際にはほとんど全てが新しくなっており、先代モデルと同じ部品を使っているのはドアの取っ手、ヘッドライト・ウォッシャーとスペアホイール・カバーの3つだけである。

「何を変えずに、どこを改良する必要があるのか。正しいバランスを見つけ出すことが重要でした」とグーテンケ。「ちょうど良いレベルを見つけることができたと思います」

この新旧のバランスに加え、ふたつの点で満足していると彼は言う。「全てのお客様が直ぐに感じるのは、改良されたシャシーがもたらすオンロード性能とインテリアの快適さです。それに、オフロードの走破性についても、旧型よりもさらに優れたものになっています」。

Gクラスの昨年の販売実績は2万2000台だったが、これはGLAGLCといったモデルに代表されるメルセデス製SUV全体の販売数である80万5000台に比べればわずかなものでしかない。

しかし、グーテンケは「Gクラスはメルセデス製SUVの始祖であり、そのために全てのSUVはGから始まる名前を与えられています。Gクラスのようにいまだ現役のアイコンとでも呼ぶべきモデルはそう多くはありませんから、それを2代目にも引き継がせる必要を感じています」

イベントがある度に、4×4²のようなGクラスを準備するようにと依頼されることもあるんですよ。皆さんこういったモデルが、とことんお好きなんです」

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