メルセデス・ベンツ新型Gクラス 統括責任者インタビュー

公開 : 2018.02.17 11:40

番外編 Gクラス、どのように現代的に?

シャシー

大幅な改良が加えられたものの、シャシーは依然として先代同様ラダーフレームのままである。ラダーフレームの採用に議論はあったが、Gクラスに求められる堅固なシャシーには最善であるとしてそのまま残されることとなった。

フレームに搭載されるボディは、フェンダー、ドアとボンネットがアルミニウム製になった一方、その他はスチール製のままである。トータルでは170kg軽量となった。

ステアリング

新型Gクラスには新たなステアリング・システムが採用されている。1979年のGワゴンにまで遡るリサーキュレーティングボールは、現代的な電動ラック&ピニオンへと変更されており、オフロードでは「正確でふさわしい」反応を見せるということだ。

さらにはパーキングアシスト機能のような新たなシステムも導入されている。グーテンケによれば、ハンドリングは大幅に改善しているが、「それでもGクラスを運転していることははっきりとわかります」とのことだ。

サスペンション

AMGが開発に関与したフロント:ダブルウィッシュボーン、リア:リジッドの新しい独立式サスペンションについて、グーテンケは「大幅に」進化していると話す。

最低地上高を確保するためにアクスルの高さを上げたことでオフロード能力が向上するとともに、エンジンルームにはストラットタワーバーが設置されている。

エンジン

英国での発売開始時にはG500が新型Gクラスで唯一の選択肢となる。グーテンケによれば、このモデルに搭載されるのは「メルセデスの中でも最新のV8エンジン」との事だ。

AMG G63には5.5ℓのV8ターボエンジンに代わって、4.0ℓのV8ガソリンエンジンが搭載される。ディーゼル・モデルに関しては、メルセデス主力の直列6気筒ディーゼルの使用が検討されたが、グーテンケによれば今のところ未だ準備が整っていないということだ。

「既存のディーゼルで間に合わせるよりも、最適なエンジンの開発を待つつもりです」

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