三菱アウトランダー 日本未導入のディーゼルに試乗 PHEVの特長、再認識
公開 : 2018.02.21 12:00 更新 : 2018.02.22 23:08
どんな感じ?
至って平均的なダイナミクス性能
紙面上のデータは悪くなく見えても、実際に一般道へ出ると額面通りの期待には沿わない場合が多い。この競合モデルが乱立するカテゴリーにおいては特に、実際に走り込んで、長所と短所をあぶり出してみたい。
例えばエンジン。力強さは充分で、アウトランダーの大柄なボディを停止状態から高速道路の制限速度まで、短時間に加速させることができる。しかし、アクセル開度に関わらず発生する盛大なノイズには、心の準備をしておく必要があるだろう。
比較的穏やかな定速走行でも、ロードノイズと風切り音は無視できるレベルではない。
車高が高いプロポーションとボディサイズを考慮しても、ダイナミクス面でも際立ったところがないアウトランダー。高速コーナーでのボディロールも、SUVと呼ばれるクルマとしては一般的なもの。特に酷いわけでもないけれど。
ステアリングの重さは適切で、不安感なくアウトランダーの向きを変えていけるが、中心付近の遊びがいくらか多すぎる印象。
アップデートされたサスペンションは、路面の小さな乱れもスムーズにいなし、乗り心地は悪くない。ただ、突然の窪みやわだちから受ける振動は、それなりだ。
何か秀でた部分があるわけではないが、カテゴリーの平均的な内容とは言えるだろう。