フェラーリ・インタビュー 「ポルトフィーノ」9つの質問 日本は何番目のマーケット?
公開 : 2018.02.21 20:45 更新 : 2021.09.26 17:00
フェラーリのターボ化 オーナーの反応は?
Q3 フェラーリのターボ化が進んでいます。自然吸気に拘るオーナーの反応は?
DK:8気筒モデルに採用していますターボチャージャーは、単にパワーを追求するだけではなく、フェラーリらしい取り組みで開発していることに着目していただきたいと思います。ターボラグを無くし、フェラーリらしいエグゾースト・サウンドなど、お客様の注目を集める内容で開発しました。これは世界的にも訴求するものとなっています。
8気筒モデルでのターボ化は、ひとつ前のカリフォルニアTで大きな成功を収め、新たなお客様をここで獲得できたのもターボ・エンジンの影響が大きかったと考えています。
そして忘れてはならないのが自然吸気エンジンのファンであるお客様をどうするのか、ということです。フェラーリがここまで成長できたのは、これまでの実績を積み上げることによって得たものです。これらがプラスの遺産として存在することから、お客様の信頼を得ているのです。
フェラーリの自然吸気エンジンを愛してくれるお客様は、まだたくさん存在することは認識しております。自然吸気エンジンをやめるには、もっと慎重な検討が必要だと考えています。
Q4 フェラーリの現行モデルの生産比率は? 2017年のラインナップを例に。
DK:世界的なおおまかな比率ですが次のようになります。カリフォルニア/ポルトフィーノのセグメントは35%、488系が40%でこのうちGTBとスパイダーの比率は1:1になります。そしてGTCルッソが15%、812スーパーファストは10%という割合になります。