ラグジュアリーSUVにはガソリンのV6？

ディーゼルエンジンでも、モーターショーのコンセプトカーの様なスタイリングを持つ、同じヴェラールであることには変わりない。しかし実際の魅力は、アルミニウム製のボンネットの中に収まるエンジンによって、だいぶ左右される。

ラグジュアリー感や動力性能の高さといったオーラは、エクステリアデザインだけでなく、内面の魅力からも沸き立つものだと思う。それなりの水準のパフォーマンスが求められるし、理想を言えば、あまり出しゃばらない感じが良い。

それなりのパワーを持つとはいえ、ロードテストで試した、ディーゼルエンジンを積むD240をあまり好きになれなかった理由は、そこにある。ヴェラールの様なクルマには、ディーゼルエンジンの種類はそれほど多く必要ないと思う。

また、別の言い方をすれば、競争が激しいラグジュアリーSUVというカテゴリーにおいて、優れた競争力を得るには、6気筒エンジンが必要だと考えている。しかし、今回紹介する4気筒ガソリンエンジンを積んだP300は、この考え方を改める可能性を持っていた。

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