レンジローバー・ヴェラールP300試乗 インジニウム4気筒ガソリン追加 価格と燃費、優位

公開 : 2018.02.26 11:10  更新 : 2021.04.13 18:04


少し気になる、8速ATとエアサスの完成度

このツインスクロールターボを搭載したインジニウムユニットは、ジャガーF-タイプを含めて、既に幾つかのジャガー・ランドローバー社のモデルに搭載されている。サウンドは退屈だが、軽量で実用性が高い。パワーに余裕を感じるほどではなくても、SUVとのマッチングは驚くほどに適していると思う。

そしてZF製のATも、普通に運転している限りは素晴らしくスムーズ。

ただし、自身で変速したり、追い越しなどで最適なギアにキックダウンする時に、期待よりも反応が遅い点には不満が残る。特に加速時、アクセルペダルを深く踏み込んでから、シフトダウンして必要なパワーを得られるまでに、少し間があるのだ。

大きな問題ではないけれど、この手のクルマにとっては気になるポイントだと思う。

オプションとなるエアサスペンションについても触れておこう。路面の大きな窪みなどによる衝撃をほとんど吸収するとともに、優れたグリップ力とボディコントロールを提供してくれる。しかし、レンジローバーに期待する上質な乗り心地には、若干だが至っていない。

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