AUTOCARが望む、復活してほしい自動車メーカー(4) ローバー
公開 : 2018.02.24 18:10
ローバー、復活するならば
軽量EVとレンジエクステンダーのプラットフォームをベースにして、恐らく他社との共同開発か共通モデルになるだろう(ローバー独自のプラットフォームではコスト的に実現不可能なはずだ)。
軽量、高張力のスチール製スペースフレームを持ち、外装パネルはアルミニウムと複合素材の混合である。ふたつのバージョンが存在し、ひとつはBMW i3よりも若干大きめのモデル、そしてもうひとつは小型2+2クーペとして、両モデルともにSUV並みの高さのシートとやや高めの車高を持つ。
全固体電池が交換作業を考慮してバルクヘッド前方の2重パネル内部に配置され、バッテリー容量を変更することも可能だ。
そしてデザインはランドローバーの力強さ、自信に満ち溢れた優雅さを併せ持つが、よりシックなものになる。懐古調なのはグリスレスで長方形のヘッドライトを持つ1976年式ローバーSD1に似たボンネットとヘッドライトだけである。
インテリアのデザインはこんにちのランドローバーと、ローバーP5、P6とSD1、そしてオリジナルのレンジローバーでも採用されていた特徴的なダッシュボード・デザインをそのまま引き継ぐ。
ガス・タービンを使ったレンジエクステンダーは4シーター・モデル向けのオプションとなる。ガス・タービンは1963年当時のローバーの技術的到達点へのオマージュであるが、かれらは2000サルーンでこのジェット推進モデルを実際に販売しようとしていたのだ。
この技術は新型モデルに共通するイノベーションと高品質の証しであり、ローバーの再出発を飾ることになるだろう。