セレブ御用達 モデナのカスタム会社「アレス」訪問 人気の理由なぜ
公開 : 2018.02.24 07:10 更新 : 2018.02.24 10:01
なぜ費用を支払える顧客があつまる?
1966年式シボレー・コルベット・スティングレーには最新のパワートレインとランニング・ギア、さらにはこれも最新のオーディオとスクリーンが上手くそのクラシックなインテリアに組み合わされている。
テスラの「シューティング・ブレーク」は間もなく発売予定の約20万ポンド(3037万円)の驚くべきアレスのプロジェクトである。
最後に目にしたのは、アレスが既に発表済みの1970年代のデ・トマソ・パンテーラにそのデザインの着想を得たプロジェクト・パンサーという名のランボルギーニ・ウラカンと、1970年代から1980年代にかけての365GT4 2+2そっくりなフェラーリGTC4ルッソ(こちらの画像は次項)だった。
アレスのバックルームにも立ち寄ってみた。
ここには作図オフィスと、皮革工房、さらには3Dプリンターと、なんでもできそうなフルサイズのミリングマシンが置かれている。
ここも驚くべき光景だったが、バハールは努めて控えめだ。最後に聞きたかったのは顧客についてである。こういったクルマを欲しがって、実際にその費用を支払うことができる顧客がそんなに大勢いるのだろうか?
「非常に多くのお客様がいらっしゃいます」とバハールは自信ありげ。「一番の驚きはなんだと思いますか? それは皆さんほとんどコストについてはお話にならないという事です。お金は問題ではないのでしょう」
「われわれは顧客の持つ希望と、そしてそれを実現する楽しみについての話をします。もちろん、われわれよりも有名な競合もいますが、彼らは同じような依頼でもさらに高額な費用を請求します。しかも、顧客の要望に対して全力で対応しているようにも見えないので、お客様は満足することもできません。ですから、われわれのところではお客様に完全に満足して頂けるように全力を尽くすのです」