ポールスター訪問 CEOトーマス・インゲンラートに聞く、苦悩と未来
公開 : 2018.02.24 15:10
ポールスター1/2/3について
後に続くモデルが完全なバッテリー駆動の電気自動車になるのに対して、ポールスター1は2019年のデビュー時は「モーター『も』付く」という説明に甘んじることになる。
600psのパワートレイン(379psの2.0ℓ4気筒ツインチャージドガソリンエンジンで前輪を駆動、各111psのモーター2基で後輪を駆動)を持ち、床下には電気のみで145kmの航続距離を誇る大型バッテリーを収める。
オーリンズの連続可変電子制御サスペンションを世界初採用し、他にも多くの進んだ特徴を持つ。それはなお、インゲンラートのビジネス計画が手作りの年産500台で最低15万ユーロ(2010万円)の価格を想定するからである。
「ポールスター1はまさに周りに光を放つ製品です」インゲンラートは言う。「より多くの顧客を引きつける安価な車種が必要なのと同じく、われわれは未来のためにそれを必要としています」
それがポールスター2/3が1に比べて安価で新奇性も抑えられる理由であり、ボルボ既存の走行装置を活用して別の顧客層に訴えることを明らかにしている。
ポールスター2はテスラ待望のモデル3に挑戦するべく2019年の生産を目指す中級ハッチバックEVとだけ明かされている。ポールスター3はより大型のSUVである。
インゲンラートは第2第3のモデルについてはまだ詳しくは語らないが、ボルボの内装デザインを用いつつ既存の製品ラインとは別物となることは明言する。
それらは「ポールスター特別の形」を持つと彼は言い、現代のポールスター車は往年の(フェラーリ250GTブレッドバンをも想わせる形の)1800ESクーペの現代的な再構築となるだろうとたやすく認めた。