試乗 ヒュンダイNEXO(ネキソ) 韓国発FCEV、自律走行も見どころ
公開 : 2018.02.27 11:10 更新 : 2021.03.05 21:38
ネキソ インフラ課題も自律走行注目
高速域でピラーに伝わる振動がある一方で、内燃機関を持つクルマと比較するとキャビンは静かに保たれている。
EV車のオーナーが戸惑うことは、3つの水素タンクを満たすのに5分ほどかかる点だろう。現在英国内には700バールの水素ディスペンサーは15基しかなく、そのほとんどがわが英国でいうとロンドンの都市部などにある。
今後増加する予定ではあるが、地方部の設備が整うのは先のことになりそう。もちろん、これはネキソだけに当てはまる問題ではなく、トヨタ・ミライなどの他のFCEVでも同様だ。
しかし、このクルマの自律走行技術は魅力的だ。車線からの逸脱を防ぐだけではなく、自ら前走車との距離を保ちながら車線内を追従してくれる。ネキソが走行ラインを修正するたびにステアリングが小刻みに動くのだ。
ドライバーはステアリングにそっと手を添えるだけ、もしくは1012秒まで手を離すことができる。われわれの以前のテストでは、ほぼ6分間に渡って危険無く手放し走行することができた。また、ネキソはドライバーの責任の下で自動で駐車をすることもできる。
小さなデジタルの速度計や、微粒子やゴミを取り除く燃料電池フィルターの状態、エネルギーの流れを表示する12.3インチの立派なスクリーンなどが装備されている。