ベントレー・ベンテイガ試乗 V8エンジン追加 価格下がるも完成度高まる
公開 : 2018.03.01 12:10 更新 : 2018.03.01 18:35
「買い」か?
V8が高めたベンテイガの完成度
ベントレーによると、ベンテイガの購入者の多くは、平均で4万ポンド(607万円)のオプションを選択してカスタマイズするそうだ。
例えば、アダプティブ・クルーズコントロールや、ヘッドアップディスプレイ、レーンキープアシストなど有用な基本装備が追加されるツーリングパッケージは、6225ポンド(95万円)。カーボンエクステリアトリム・パッケージは、1万5000ポンド(227万円)もするから、簡単に価格は釣り上がる。
今回のテスト車両はふんだんにオプションが奢られ、価格は21万5000ポンド(3263万円)にもなっていた。
フラグシップモデルの選択肢を増やすという、ベントレーが実施した内容は、比較的珍しいことだと言える。そもそも、ラグジュアリーSUVというカテゴリーだけでなく、本気度の高いスーパーカーと比較しても、引けを取らない強力なW12エンジンの魅力が、変わることはない。
しかし、V8エンジンに置き換わっても、クルマの性格に大きな変化はなく、実用性や優雅さはそのまま。しかも、価格は3万ポンド(455万円)も安いうえ、ランニングコストも低く収まるはず。W12の息を呑むほどの加速が若干薄まったとしても、V8エンジンを得たことで、ベンテイガの完成度は一層高まったように感じられた。
ちなみに、今回は価格帯の近いV8ディーゼルには触れてはいないが、驚くほど静かで、エンジンもレスポンシブ。ベンテイガを大柄なスポーツカーとしてではなく、超距離移動をこなすラグジュアリー・エクスプレスとして欲するなら、ディーゼルも理想的な選択だと思う。
ベントレー・ベンテイガV8のスペック
価格 | 13万6200ポンド(2067万円) |
全長×全幅×全高 | 5140×1998×1742mm |
最高速度 | 275km/h |
0-100km/h加速 | 4.4秒 |
燃費 | 8.7km/ℓ |
CO2排出量 | 260g/km |
乾燥重量 | 2388kg |
パワートレイン | V型8気筒3996ccツインスクロールターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 531ps/6000rpm |
最大トルク | 78.3kg-m/1960-4500rpm |
ギアボックス | 8速AT |