スマホ人気アプリ、自動車に積極採用へ セアトは「Shazam」 フォードが追随
公開 : 2018.02.28 12:40
ますますスマートフォンとの融合が加速
セアトはWazeも導入予定であり、今年後半にはアマゾンの音声コントロールソフトであるAlexaも利用可能になる。Alexaはまずアテカとレオンに搭載され、ステアリングホイールに設けられたボタンで操作を行う。
一方、フォードでは、AppLinkとして知られたフランスのスマートデバイスリンク(SDL)が開発したソフトウェアを使う。このソフトウェアによって、Android AutoやアップルのCarPlayを経由することなく、Wazeなどのメーカー承認済みスマートフォン・アプリを直接クルマのインフォテインメント・スクリーンに表示できるようになる。これによって、以前はアプリの開発者を悩ませていた車両ソフトの変更を行うことなく、互換性が確保できるのだ。
トヨタも今年後半には自社車両へSDLを搭載する予定であり、続いてPSAグループ、マツダ、三菱とスズキもこの技術の本格展開に乗り出す見込みだと、SDLの開発者はバルセロナのイベントで語っている。さらにSDLでは走行ルートや燃費といったデータを、フィットネス・アプリのStravaと同じような方法で車両からダウンロードできるようにもしている。
将来的に、自動車各社は、より早く、そしてよりスムースに、スマートフォン経由でクルマのインフォテインメント・スクリーンへとアプリをダウンロードできるようにするだろう。
来年フォルクスワーゲン・グループでは、すでにテスラが展開しているような、無線でのソフトウェア・アップデートを可能にした新たなインフォテインメント・システムを導入する予定だ。
一方、ボルボは次世代インフォテインメント・システムの開発をグーグルに委託しており、Android OSを使用することで、スマートフォンとのリンクを不要にしている。ボルボによれば新システムの導入は2019年になるとのことだ。