新型アウディA6登場 マイルドハイブリッド/A8ゆずりの先進技術で5シリーズ追撃
公開 : 2018.02.28 17:43 更新 : 2018.02.28 17:45
スポーティなキャラクターに充実の運転支援システム
新型A6のトランスミッションは現時点ではATのみとなる。先代モデルにおけるマニュアル・トランスミッションへの需要は全体の5%以下であり、アウディではアダプティブ・クルーズコントロールとのマッチングの面でもオートマティック・ギアボックスの方が優れていると考えている。さらに、現行のパーキング・アシストから発展させた、スマートフォン・アプリを使ったリモート式自動駐車機能など、37あるA6の運転支援システムのなかには、ATでなければ対応できないものもある。
英国にはSEとSラインのふたつのトリムが導入される予定だ。そして、3.0ℓモデルではアウディの四輪駆動システムであるクアトロとの組み合わせが標準となる。
新型A6は先代モデルに比べて、全長、全幅、及び全高とも7mm、12mm、2mm拡大しており、それぞれ4939mm、1886mm、1457mmとなる。5シリーズに対しては、全長と全幅が大きいものの、全高は22mm低くなっている。ホイール径も大きくなっており、17インチから21インチがラインアップされている。ちなみに、先代モデルで選択できた最大ホイール径は20インチだった。
新型A6では、そのマイルドハイブリッド・システムによって、重量も先代比で5kgから25kg重くなっており、最低重量は1575kgとなる。「リチウムイオン・バッテリーとスターター、それにジェネレータで25kgの重量増となっています」とA6のプロジェクト・マネージャーであるレナルド・ラソウスキーは話す。「重量を減らすことよりも全体での燃費改善に注力しています。もちろん、重量削減についてもブレーキ・キャリパーを軽量化するなどの対策はおこなっています」
よりスポーティなルックスとあわせて、アウディではA6のサスペンション・システムにも「スポーツカーの敏捷さとコンパクトカーの機動性」を与えている。このクルマには四輪操舵システムが装備されており、リアは旋回時に最大5度まで舵角を与えられ、そのステアリング・レシオは走行スピードに応じて変化する。このシステムにより、高速では安定性が向上し、低速ではクルマの動きをより機敏にするとともに、回転半径を減少させることができた。
サスペンションは4種類から選択可能だ。SEには標準サスペンションが搭載され、スポーツサスペンションはSラインに設定されている。アダプティブ・ダンパーコントロールとフル・エアサスペンションはオプション設定となる。キャビンのスペースについて、アウディではヘッドルーム、ショルダールームとレッグルームともに先代比で拡大していると主張している。トランク容量は先代と同じく530ℓとなるが、開口部が拡大され、ゴルフバッグ2個を並べて収納することが可能とのことだ。