いよいよジュネーブ・モータショー開幕 会場を彩ったスターたち 前編

公開 : 2018.03.04 06:10

ランボルギーニLP500プロトタイプ(1971年)

71年、創立から10年と経っていなかったランボルギーニは、LP500と銘打った衝撃的なプロトタイプをジュネーブに持ち込んだ。その名が示すものは、エンジンの搭載レイアウトと排気量。LPは縦置き/ボディ後方搭載、500はV12ユニットが5000cc級であることを表す。明るい黄色に塗られた過激なウェッジシェイプボディは、ベルトーネ在籍時のマルチェロ・ガンディーニによるデザイン。さらに奇抜なシザースドアを備えるそれが、来場者の視線をひとり占めしても何ら不思議なことではない。

これはもちろん、カウンタックとして市販化される。74年にミウラの後を受けるスーパースポーツとして登場した際には、数々の通気口が追加されるなどディテールを大幅に変更していたが、基本的なシルエットは変らなかった。だが、その下に隠されたシャシーは、モノコックからスペースフレームへと全面的に改変。にもかかわらず、外観がほとんど変わらなかったことから、このLP500はクラッシュテストに供され、不幸にも姿を消したのである。

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