いよいよジュネーブ・モータショー開幕 会場を彩ったスターたち 前編

公開 : 2018.03.04 06:10

フェラーリ288GTO(1984年)

この年の来場者は、288GTOを前にして困惑したに違いない。よほどのマニアでもなければ、ヘッドライト周りを改修し、アグレッシブなボディキットを装着した308GTBのカスタムモデルだと思ったはずだ。しかし、これはもちろん、それだけのクルマではない。会場でのフェラーリによる説明は、これはグループBでのサーキットレースに出走するべく開発され、そのホモロゲーションを満たす分だけが販売されるというもの。その言葉通り、生産台数は規定を満たす分を大きく超えない207台に留まった。ところが、グループBでのサーキットレースが開催されることはなく、288GTOが戦いの場に身を投じることはなかった。

現在、その価値はうなぎのぼり。2016年にアメリカで行われたオークションでは、1985年に生産された個体が、2億2000万円以上で落札されている。

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